2月22日(金曜)のNYは朝から大雪であった。昼にはほぼ上がってしまったが、家の雪かきや車で通勤をしている人にとっては、ここからが大変なのである。朝目が覚めて外を見たら、一面真っ白であった。ニュースを見ると、自分の住むウェストチェスターはそこらじゅうで交通事故が起きていた。こんな日に仕事に行くのはとても辛い。事故のリスクが高すぎる。幾ら自分が安全運転をしたところで、他の車がスリップしたりブレーキが利かなくなって追突される可能性がある。自分は四輪駆動の車に買い換えてから、雪道でスリップしたりヒヤリとした経験は一切なくなったし、以前に比べて安全運転を心掛けるようになったせいか(昔はどんな運転をしていたのか…)、とりあえず自らの責任で事故を起こすリスクは格段に低くなった(と思う)。でも、ニュースでのスリップしている車を見たら怖くなった。
とはいえ、自分は生粋の会社人間である(当然、嘘である。そうなる気は毛頭ない)。どんなことがあっても、9時にはデスクにへばりついて、意味のない仕事を開始する必要があるのだ。嫌々ながら、自分の家の駐車場に降り積もった雪を除くため、朝7時から約1時間雪かきを行った(勿論、それでも雪は降り続けている…)。何とか車だけは道に出せそうだ。でも家の前の道は未だに除雪がされていない。田舎だとこういう悲劇が起きやすい。マンハッタンや郊外でもローカルの道を使う必要のないヒトには理解できないかもしれないが、除雪車が来てくれないと家から出れないのである。そういう環境にない人は、俺が会社に来れているのに何でこないのだろう、単なるサボりではないのか、とあらぬ疑いをかけてくれるが、とんでもない。一度そういう環境に住むことを薦める。苦労がわかるはずである。
会社人間である自分は、8時半に漸く家を出れた。まあ、普段40分のところ、2時間は軽くいくだろうなぁ、と半ば諦めの気持ちであった(一応、上司には遅れていくメッセージを残しておいた)。道には除雪車はまだ来ていないけど、まだ雪が凍っていないから何とか出れるかな、とダメ元の世界なのである。こんなときに限って狭い道に対向車が訪れる。ぶつかるっちゅう〜の、と思いながらも運テクにだけは自信のある自分なのでダイジョウブだった。家の前の道を暫く行くと、急な下り坂がある(いつもはランニングでここを下ったり上ったりしている)。2速に落としてゆっくりと行けば何てことはなかった。そして漸くルート100、別名、中央通り)にでれた。雪の日はこの道路は極端に空く。誰も今日働きに行きたくないのである。ここから、暫く誰も走っていない中央通りを暫く進み、今朝方ニュースで事故っていたというジャクソン通りに入り、いつものスプレイン・パークウェイへ。ここは一応、高速道路である。一般に、幾ら雪が降っても、高速道路だけは除雪が最優先になされている(じゃないと危ない)。でも今日はされていなかった…。前の車は時速20マイル(約32キロ)以下で走っている。抜かしたいがなかなかチャンスがない。まあ、こんなときに慌てても事故るだけなので気にはしなかったけど…。その遅い輩も最後はどいてくれ、その後は非常にスムーズであった。何しろ車が殆ど走っていないのである(本当に、今日は働いていないということか?)。2時間以上を考えていた通勤は1時間で済んでしまった。会社にくるとアメリカ人は今朝の雪の話題で一杯であった。今日は会社早くクローズするかな、と淡い期待を込めながら…。でもそれは甘い。一部の駐在員は雪かきの必要のないアパートに住んでいるし、また会社から僅か10−15分のところに住んでいるのだ。苦労がわかるわけないのだ。アメリカ人らは何人かは雪のせいで家を出ることすら出来ず、休んでいる。そんなこと気にせず、仕事はいつもように始まり、ミーティングを行い、定時までいなければならない。
こんな天気でも働くことの意義って一体何なんだろう…。自分は単なる怠慢人間に過ぎないのだろうか…。でも自分は人生を楽しみたいだけの人間である。嫌々ながらに働いて、人間何を得るというのか?それで給与をもらったところで、どうせくだらないところで使ってしまうのが落ちである。働きたいときに働き、休みたいときに休む、そんな人間の本能に従った生き方をしたいなぁ、と考えるのはそんなにダメなことなのか。お金は天下の回りモノである。出せば入るのだから、あくせくして働いてもしょうがないような気がするんだよなぁ。大雪のNYにそれを思った…。
さて、東京マラソンの感動・興奮がまだ冷め切らないが、次のマラソンは3月2日のアーカンソー州の小岩(Little Rock)マラソンである。とっても小さな州で、州都のリトルロック市内(ここで走る)には18万人しか人口がない(因みに、治安の悪さは全米でも毎年必ずトップ25に入るそうだ。走っている間に変なことは流石にされないだろうけど)。ただし、有名人としては、ダグラス・マッカーサーがここ出身であるし、不適切な関係スキャンダルのクリントン元大統領の地元でもある。小さいマラソン大会だけれど、メダルだけはデカイ!これが欲しくて行くようなものである。師匠夫婦の家に飾ってあるが、普通のマラソン大会の何倍(ましてや、昨年の東京マラソンと比べたら10倍ぐらいかな…)の大きさである。しかも、今年のキャッチフレーズが気に入って申し込んでいるのである。第6回大会にちなんで、”Six in the City”(言うまでもなく、Sex in the Cityをもじっただけ)である。アメリカの駄洒落は自分のそれとレベルが変わらない。そんな情けないところが気に入ったのだ。でもいつものように、土曜に現地入りし、日曜の夜にはNYに戻る。この地を訪れるのはきっと生涯最初で最後になるだろうということがわかってはいるんだけど…。
今週は、ランチには一切出かけず、会社の下にあるキャフェテリアみたいなところで、小さなサラダのみとした。普段のランチはカツ丼・カツカレー・とんかつのオンパレード(というかこれしかない)なので、摂取するカロリーはかなり違っていると思う。体重も落ちるといいのだが、外は雪。走れそうもない…。
NJのしかもド田舎なので、まだ除雪もされてなく、車も白いカタマリ状態だったので、こりゃダメだ、と思い、きっぱり「今日は会社にたどりつけません!」と電話して終了です。コツは、普段から、田舎に住んでいてマンハッタンまで遠い、ということをアピールしておくことでしょうか(笑)たいてい休んでも文句は出ないです。
アーカンソー州ですか。普通は行かないような州にいってマラソンするというのも、50州制覇ならではですね!巨大メダル、楽しみにしてます!