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走れけに~

Author:走れけに~
まだ若かりし頃、世界を代表する公認会計士を目指して、1990年に単身NYへとやってきたのがつい昨日のことのようです。仕事(会計士)への情熱は在米17年の間にすっかりと醒めてしまい、余生をどうやって楽しく送るかが今の最高関心事であります。そこで出会ったのが、まさにフルマラソンの世界なのであります。誰に褒められる訳でもなく、貶される訳でもなく、怒られる訳でもなく、全て自己完結な世界なのであります。走って何が楽しいのか、とよく聞かれます。兎に角無条件に楽しいのです。楽しいものに理由・説明など必要ないのです。何はともあれ、走れけに~!

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週末ニューハンプシャー州のキ~ンという町に出かけた。クラレンス・デマー・マラソンに出場するためである。NYから北に向かって200マイル(320キロ)のところにある、キ~ン・ステート大学以外には何があるの?というくらい何もない町である(人口約2万3千人中約6千人、つまり4人に1人は学生である。その代わり自然には恵まれている)。うっかり前泊のホテルを取り忘れていた自分は直前に慌てて取ろうとしたものの、どこも一杯。そこで仕方なく、途中のマサチューセッツ州の緑野原というこれまた何もなさそうな小さな町に泊まることとした(キ~ンへはここから車で40分)。NYからは、コネチカット、マサチューセッツ、バーモント、そしてニューハンプシャーに行くのだが、余りにも殺風景な場所の連続なので、州の違いに気がつかないぐらいである。レースの前日にどうせ早く着いても何もすることのなさそうなことがわかっていたから、夕方ゆっくりと現地へ向かうこととした。地方巡業の時には、いつも食事(特にレース当日の朝食をどうするか)が最大の課題となる。今回は時間的にも余裕があったから、大道によって、夕食と朝食の買出しをしに行った(結果的には大成功!)。夕食は、何故かとんかつ(本当はパスタがいいのだろうけど、普段食べれないとんかつにしてしまった…)とポテトサラダとご飯。味噌汁を買うのを忘れたがまあ気にしない。ご飯の量が余りにも多かったが、カーボローディングの名目の下、全部平らげてしまった。また体重が…。翌日のレースは8時スタートであるが、ゴール地点からスタート地点までバスで行くため、6時にはゴール地点に行かなくてはならず、余裕を持って4時に起床。朝食は、大道で買ったおにぎり4つ。以前、朝食べ過ぎてレース途中で気持ち悪くなった経験から程々にしておいた。結果的には、レース途中でのエネルギー切れはなかったようなので良かったと思う。
さて、自分が今回出場したクラレンス・デマー・マラソンは、毎年数百人しか出場しない本当に小さなマラソン大会である。前日に別の場所でニュー・ハンプシャー・マラソンがあるからなのか(でもこれも更に輪をかけて小さいマラソン)、とにかく人が少ない。ニューハンプシャー州は一昔前は、織物、靴製造、中小機械販売で栄えた時期もあったようだが、今は何もないのが実態だ。でも人口の約80%がクリスチャンであり、その真面目で質素な人柄、場所柄か、昔の良きアメリカを何とか維持しているようでもある。
さて、レース当日。予定通り、5時過ぎにはホテルを出発した。チェックアウトすると、何か高いような気がしたので、確認したらやはりレートを間違えて入力していた。アメリカは、言った者勝ちの国である。僅か$10ではあったが、自分の主張が通ってよかった。さて、こんな朝っぱらは辺りは真っ暗。当然のことなのか、ハイウェイには車など走っていないし、しかも電灯なんてない。つまり、自分の車のヘッドライトが全てである。しかも霧が発生していて前が良く見えない。いつもはスピード野郎の自分も流石に怖気づいて、ゆっくりと走った。そのうち、自分を猛スピードで抜かして行く輩が来たので、その車についていく。出口も一緒。もしかして、と思ったら案の定同じマラソンに出る輩であった。こんな朝からこんな田舎で車で出かける人なんて流石にいなかった。同輩のナビにより迷うこともなく現地に到着し、ゼッケンを受け取る。自分の名前がリストされていて一安心。Tシャツのデザインが非常に悪いというかダサい。流石は田舎のレース。そういうところが、いいのである。さて、時間になったのでスタート地点へ向かうバスに乗り込む。今日は本当に寒い。昼間の最高気温(70度弱になる予定だった)から半袖シャツでやろうかな、と思っていたのは直ちに却下した。寒さに強いアメリカ人ですら、身体をブルブル言わしていた。ましてや自分なんて…。そこで今回は長袖そして手袋着用。レース中汗を余りかくこともなく、かといって寒くもなく丁度良かった。
もう10月になるからニューハンプシャー辺りでは紅葉がかなり進んでいるのではという淡い期待もあったが未だであった。まだまだこれからというNY辺りと余り変わらない。それが唯一残念だったことだったけど、紅葉は2週間後のメイン州で大いに期待しようと思う。自分の家の裏庭ですら綺麗な紅葉が見れるので余り気にはしないのだけれど…。
スタートはただ単に線が引いてあるだけである。ぼ~っとしていたら、スタートになってしまった。今日の目標はニコニコ完走(何しろ5月以来フルは走っていない)。タイム的には体重のせいでとてもじゃないが狙えないだろう。でも目標タイムもなしで走るのは勿体無いので、取りあえず、自分の時計のターゲットを3:49:59としておいた。自分の時計は、ターゲットを設定すると、目標に対してどのくらい進んでいるかあるいは遅れているかわかる仕組みになっている。大抵の場合、人間は目標をどうしても高いところにおいてしまいがちだ。ターゲットを高く設定するのは自分の自由だけれど、余り高いとそのペースをキープしようとプレッシャーばかりが先立ち、余り上手く行かない(少なくとも自分にとって)。今回はプレッシャーにならないように、既に達成済みのサブ3:50を仮の目標とした。別に達成できなくてもいいし、レースを楽しむ、これだけでいいと思っていた。いつものように、カメラを携えて走る写真家になろうと思い、最初の数マイルはゆっくりと。余り写真スポットになるところはないなぁ…、と感じながらも途中時折立ち止まり、風景をおさめていた。始めは下り基調だったなのか、なかなかスピードは落ちない。ペースは目標通り。3マイルぐらいで、あれ、もしかしてこのままちゃんと走ったら目標達成できちゃうのかな?と思ってしまった。途中で駄目だったら、そこからゆっくりすればいいだけかな(どうせ楽しむだけだし)。きっと22マイルの急な坂まで持ちこたえないかもしれないし、そこまで頑張ろうかな、なんて思ってしまい方針変更。自分は普段のペースを守るけど、意外にもどんどん前のランナーを抜かすことが出来た。小さなマラソン大会だからそんなに前後がいるわけではない。だから、一人一人次の目標ランナーを抜かしにかかる。でも決してペースアップしないように心がけて。一人一人着実にコツコツと前を抜かすのってとても気持ちの良いものだ。5月のファーゴもそうだった。ハーフまでは思いっきり体力を温存していたから、ハーフ以降は抜かす一方。先週の女王様ハーフみたいに後半どんどん抜かされていくのって本当にしんどいし、レースの楽しみが半減する。でも今日は、3マイルくらいからどんどん抜かせていく。先週より遥かにいいやこれは。3時間50分で行くためには前半1時間55分以内でないと難しい。後半での落ち込みを考えたら理想は1時間50分だろうけど、目標を1時間52分とした。そうこう考えているうちに、又一人又一人抜いていき、ハーフに到達。この大会は小さすぎて、チップなんか使わないから、ハーフでのタイムは自分で計るしかない。自分の時計で1時間51分台後半。目標通り。このあと、杉の並木道があって、写真を撮りたかったスポットだったのだけどここで立ち止まったら勿体無く思えてしまって、レース続行(写真は2週間後までガマン。そのとき思いっきり撮ってみよう)。このレースは、一切道路を閉鎖していない。でも横切らなくてはいけないところだけは、警察が車を止めてくれている。評判どおり、そのトラフィックコントロールは抜群。一度も危なくて嫌だと思うことはなかった。警察に感謝!途中、ゴルフ場の横を走る。ランナーが横を走っていても平然とゴルフを続ける輩。自分も昔はあっちの人だったのに。でも全く後悔していないから不思議だ。1箇所、テーグランドのすぐ横を通り、テーショットがフックしたら簡単に道路に出るし、ランナーに当たったらどうするのかなぁ、と少し心配だったけど、1球だけ、危なかったようだ。自分が通ったすぐ横の木にボールが当たる音がした…。途中、20マイルぐらいだったか、公園みたいなところに入る。結構な上り坂があった。あれ、22マイルだったのでは…、と戸惑っていたが何とか普通に凌げた。きっとロッキーズでの練習が利いたかな。マラソンの壁は30キロから35キロでやってくる。ファーゴの時には壁は一切感じなかった。ここでも最後まで壁らしい壁を感じることはなかった。自分は走りたいのに、前に進まない。また駄目だった、でも次のマラソンで頑張ればいいや、という一種の諦め・挫折、そして後悔…。そこを乗り越えることがフルマラソンの醍醐味である。他のスポーツではなかなか味わうことの出来ないもの。これを乗り越えられた時、人はマラソン中毒に落ちていく。苦しい、辛いってわかっていても、これを何度も味わってみたくなる。壁が無いに越したことは無いのだけど、壁の無いマラソンは、肉の無い焼肉屋みたいなものか…。残念ながら(?)壁は余り感じなかったけど、唯一辛かったのは、22マイルでの急な上り坂であった。どんなものだろうと思って走っていたら、いきなり出てきた!本当に上るの?という坂だった。折角ここまで順調に来ていたのだけれど(というかこの坂を予想して、数分の貯金をしてきたのだけど…)、これで一気にペースダウンだな、これはと思ってしまった。大げさかもしれないけれど、梯子でも使って上りたくなってしまうくらいの坂であった。距離は短い(距離が短いだけにより勾配が激しいのである。でも上が見えている。でもその先にもあったらもう駄目だ…)。元気そうだったアメリカ人も突然歩き出すもの、何とか駆け上ろうと頑張るもの、様々だった。自分も歩いてみちゃおうかな、とも思ったけど、折角ここまできているのだから、と行ける所まで行ってみようの気持ちであった。坂の途中、一瞬だけなだらかになるのだけど、そこでも止まりそうだった。あと一息。坂を上り終えたランナーが右に下りていく。あそこまで行けば、あとは下りだ!最後の一頑張り!無事乗り越えられた。あれだけの上りだったので、その後の下りもかなり急だ。結構脚に堪える。このマイルでは10分かからないといいな、と思ってラップを見たら9分10秒ちょいだったので合格だ!あとはゴールまでスムーズに行くはず。でも流石に、あの坂でのダメージはあったようで、スピードが出るわけではなかった。でも、今までのペースには戻したいな、と思いながら走り続けたのであった。走行しているうちに、26マイルまでたどり着いた。あとは0.2マイルを残すのみ。無事に戻ってこれた。無事に走り続けられた。嬉しさから涙がこぼれる。応援など皆無に近かったレースだけれど(それでも所々で暖かい地元の応援を受け、元気をもらえた)、ゴール付近になると応援も増えた。最後のストレッチは大学構内で真っ直ぐの道。支えてくれたボランティア、大会関係者、仲間全ての人に感謝をし、また応えるべく、気持ちよく笑顔でそしてグリコでゴールした。マラソンって本当に楽しい!(何枚かの写真は後日アップします)

ラップは以下の通り(括弧は仮目標との乖離)。
1. 8.48.48 (+1)
2. 8.58.70 (+13)
3. 8.40.11 (+7)
4. 8.32.18 (-6) この辺から調子が出てきてしまった。
5. 8.15.84 (-37)
6. 8.15.73 (-1.08)
7. 7.59.68 (-1.55) 速過ぎだったので以降意識的に抑える事にした。
8. 8.18.17 (-2.23)
9. 8.21.00 (-2.49)
10. 8.27.33 (-3.08)
11. 8.41.53 (-3.13)
12. 8.53.94 (-3.06)
13. 8.21.89 (-3.31)
14. 8.33.37 (-3.44)
15. 8.27.25 (-4.03)
16. 8.24.86 (-4.25)
17. 8.53.16 (-4.18)
18. 8.45.18 (-4.20)
19. 8.53.26 (-4.13)
20. 8.42.77 (-4.17)
21. 8.55.21 (-4.08)
22. 8.48.61 (-4.06)
23. 9.12.53 (-3.41) 噂の急な坂を良く凌げた!
24. 8.43.13 (-3.44)
25. 9.05.12 (-3.25) 何で遅かったかは不明…。
26. 8.46.87 (-3.25)
+0.2. 1.45.27 (-3.27) 
公式記録3時間46分33秒(PR)、212人中70位(男子151人中54位、年代別19位)。下り基調だったとはいえ、自分なりに納得のいったレースでした。
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コメント

congrats!

おめでとうございます。いろいろと心配事がありましたが、見事に!これでまた1州クリアですね。

Blue3さん、
多謝!これで漸く13州+DCです。まだまだ先は長い…。今年はあと2州だけの予定ですが、2008年もそろそろ計画を立てていかないといけませんね。

おめでとうございます!

あらためてPRおめでとうございます!!
もう13州も走ってたんですか!すごい。
気温70度の予想だったら私も半そでにしてしまいそうですが、寒かったんですね。まだ9月だったのに!

初フルにむけてレース当日の食事を考え始めたところです。この前は、お雪さんおすすめのレトルト赤飯を食べてみました。今度またハーフの時に試してみます。けに~さんはおにぎりなんですね。やっぱ米はイイv-91

前回は、前日の夜ごはんを調子にのってバクバク食べたら当日朝早すぎてまったく食欲がでませんでした・・・夜ほどほどで当日いっぱいのほうがいいですかね。難しい~~~

けに~さん文才ありますねー

すっごく楽しくて臨場感あふれる日記ですね。これを読ませてもらったら、はじめてちょっとだけ走ってみたくなりました。特に、苦しくても壁を乗り越えてその後にマラソン中毒症状が現れ始めるあたり、もしかしたら、私は特にそういう「壁を乗り越える」みたいな試練を越えるのが大好きなので、ひょっとしたら、、、、いえいえ、やっぱりやめときます。(壁は今のところスライス退治だけで十分です。はい。)
けれど、今まで、「どーして、そんなにみんなマラソンしたいの???」という私の中の大きな疑問が(あぁ、そうなんだ)と、ちょこっと理解できそうな気分になりました。

いつも思うのですが、けに~さんの日記には
そこはかとなくユーモラスな感じが漂っていて、そこがすごく楽しいです。
今回は大道で買った食べ物のところが特に気に入りました!前夜に「とんかつ」そして、走る直前におにぎり4個!とんかつの言い訳もまたおかし。見知らぬ輩のナビでスタート地点に到着するあたりも。ださい田舎のTシャツも。なんだかクスクス笑ってしまいます。

タイムも目標を達成されたし、楽しくケガなく走れてよかったですね。(その後、手のしびれの方はどうですか)

漢字表記「緑野原」はGREENFIELD?ですか。

アヤさん、
そうです、日本人にはご飯が一番!以前は当日朝の食事は余り取っていなかったのですが、あるサイトでおにぎり5個でも足りないくらいだ、というコメントを知ってから、沢山食べるようになりました(お陰で、物凄くお腹が空いて、後半エネルギー切れというのが少なくなった気がします)。でも食べ過ぎても気持ち悪くなるので要注意ですよ(よって、今回は4個に抑えました)!

まこちゃんさん、
豚もおだてりゃ木に登るともいいます…。
マラソンの本当のレースは20マイルからといわれます(逆に言うと、そこまでは普通にいけて当たり前なのです)。そこから残り6.2マイル(10キロ)をいかに乗り切るかで勝負が決まるわけです。私のような市民ランナーの場合には勝負なんてものありませんが、最後までペースを維持できたときの嬉しさは何物にも換えがたいものだと思います。そこにはまってしまったんですね、要は。因みに、ダサいTシャツは、子供も嫌がりまして、家内の家着となりました。
今回は珍しく、走っている間一度もどこか痛くなったとかありませんでした(いつもだったら、足底・足首・ふくらはぎ、等が必ずといっていいほど痛くなり、その痛みに耐えて走っていますので…)。もしかしたら、日本でシューズのインソールを作ってもらったのが良かったのかもしれませんね。相変わらず左手の痺れは残っているのですが、走っている間は痛みは全くなかったので、特に問題なしでした。
緑野原は仰るとおりです。まさにそういうところなんです、はい。

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